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設置場所 |
福井県立病院空調用冷温水系の各ヘッダーにポーラー磁気式水処理装置を専用循環ポンプと共に設置し、循環水を一部引込方式にて処理しました。 |
ポーラー型式 |
冷水系用:型式PI-50CF×1式
(平成15年11月1日試運転)
温水系用:型式PI-50CF×1式
(平成15年11月1日試運転) |
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設置図及び写真(各ヘッダーの後ろ側にポーラーは設置されました。) |
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水処理流量チェックの重要性 |
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ポーラー磁気式水処理装置の6000ガウス以上の水処理有効磁場に対して水が適正流速(2〜3.5m/s)で磁力線に対して垂直に横切る事により水処理に必要な誘導電流を発生しますので流速(流量)は効果を得る最大重要キーポイントであります。
故に流量計で常に測定出来る様になっております。上の矢印は流速3m/sで下の矢印は2m/sです。
フラッパーはこの下の矢印以上にあれば正常ですが、それ以下の時はポーラー本体の清掃が必要になります。 |
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サンプリング水の目視での比較 |
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(イ):温水系(暖房用)の処理1ヶ月後の処理水
(pH9.2 ・ 鉄分0.05未満)
(ロ):補給水(上水)処理前の水
(pH7.2 ・ 鉄分0.15mg/L)
双方とも非常に透明度の高い水ですが、(イ)の方が上水より磨かれた
水のようです。 |
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水質分析結果 |
項 目 |
単位 |
上水
(原水) |
温水
(処理後1ヶ月) |
判定 |
冷水
(処理後2ヶ月) |
判定 |
pH |
― |
7.2(25℃) |
9.2(25℃) |
◎ |
9.1(25℃) |
◎ |
全硬度 |
mg/L |
27 |
28 |
○ |
28 |
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カルシウム硬度 |
mg/L |
18 |
19 |
○ |
19 |
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塩化物イオン |
mg/L |
7.4 |
7.9 |
○ |
7.5 |
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硫酸イオン |
mg/L |
6.0 |
5.8 |
○ |
5.7 |
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シリカ |
mg/L |
15 |
2.0 |
◎ |
5.0 |
◎ |
鉄 |
mg/L |
0.15 |
0.05未満 |
◎ |
0.05未満 |
◎ |
酸消費量 |
mg/L |
34 |
40 |
○ |
36 |
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電気伝導率 |
ms/m |
11 |
10 |
○ |
11 |
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色度 |
度 |
1 |
1 |
◎ |
1 |
◎ |
濁度 |
度 |
1未満 |
2 |
○ |
2 |
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ランゲリア指数
(55℃) |
L.I |
-1.9
(腐食性大) |
+0.9
(腐食性なし) |
◎ |
-0.2
(極めて軽度の腐食) |
◎ |
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評価 |
1.温水系は判定欄の◎印の所に大きな水質的改善が得られ、ランゲリア指数も-1.9(腐食性大)より+0.9(腐食性なし)まで上昇している。
2.冷水系も判定欄の◎印の所に大きな水質的改善が得られ、ランゲリア指数も-1.9(腐食性大)より-0.2(極めて軽度の腐食)となっているが、処理後の温水及び冷水の鉄分が0.15より0.05未満と3分の1低下しており、実質的効果としては腐食の心配は無視できる程度と判定しました。 |