設置場所 |
東京都某医療センター |
設置日 |
平成12年2月1日 |
型式 |
PI-25CF×1台 |
対象装置 |
空調用冷温水設備 |
設置方式 |
一部(5%)バック方式 |
説明 |
既存のビル空調用冷温水管はパイプも太く建物の中の壁や床、天井を貫通しているため熱源設備及びその関連の末端設備は交換できるが、ビルの血管である冷温水管の交換は不可能に近いのでその延命化を計る目的で防食効果を確認しましたので報告します。 |
設置図 |
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水質分析報告書 |
項 目 |
補給水 |
温水循環水 |
備 考 |
ポーラー
取付前 |
ポーラー
取付前 |
ポーラー設置後 |
40日後 |
1年1ヶ月 |
pH |
7.6 |
7.3 |
8.9 |
8.8 |
防食性大 |
カルシウム硬度 |
mg/L |
70 |
41 |
23 |
28 |
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塩化物イオン |
mg/L |
28 |
89 |
22 |
26 |
|
硫酸イオン |
mg/L |
32 |
80 |
23 |
24 |
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シリカ |
mg/L |
23 |
19 |
9.0 |
6.0 |
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鉄 |
mg/L |
0.06 |
64 |
1.6 |
0.5 |
防食性大 |
酸消費量 |
mg/L |
65 |
89 |
46 |
52 |
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電気伝導率 |
ms/m |
15 |
24 |
11 |
12 |
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ランゲリア指数 |
L.I |
-0.8 |
-0.2 |
+0.7 |
+0.8 |
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評価 |
pHがアルカリ化し、鉄分の著しい低下により防食効果大である。 |
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ポーラー設置全景 |
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ポーラー設置目的 |
冷温水管の防食
防スケール対策
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ポーラー型式:PI-25CF
(冷温水循環水量1,210L/分)
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第1回メンテナンス報告書 |
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平成15年3月3日にポーラー設置(平成12年2月1日)されて既に3年経過いたしましたのでメンテナンス(保守管理)を行いました。
よって下記にその状況をご報告申し上げます。 |
1.効果について
貴センターの御担当者と確認いたしました事は、ポーラー設置後、赤錆水の温水がポーラー処理後1週間位で透明な水となり、その後3年間水はそのまま透明で綺麗な状態を維持してきましたので防食効果はきわめて大きいと評価出来ると思います。
特に写真⑨の部品は電気式制御弁で、1個30万円もするものをポーラー取付前は約6台故障して交換(写真⑩)していたが、ポーラー取付後は故障が皆無となったので、その経済効果は非常に大きいと判断されました。
2.写真説明
写真①:ポーラー分解水抜き中
写真②:蓋を開けた所とマグネットストレーナー
写真③:ポーラー本体の磁石部のマグネシウムの消耗具合と新品の白銀色のマグネシウムの取替部品
(1セット¥18,000.-)
写真④:マグネットストレーナーの磁気部で鉄粉の付着や根元のマグネシウムが消耗していて、なくなっております。
(白銀色の円形物は新品マグネシウム(1セット¥12,000.-)
写真⑤:本体に新品マグネシウムを清掃後に取り付けた状態
写真⑥:マグネットストレーナーの根元に新品マグネシウムを取り付け。
写真⑦:磁力があるのでレンチが吸着している。
写真⑧:全体を元に復元して、断熱材にてカバーをして完了。
写真⑨:ポーラー取付前に故障した電気式制御弁(¥300,000.-/1個)
写真⑩:取り替えた台数の箱です。 |