テストの目的 |
プラスチック金型冷却通路において、ポーラーにより錆・スケールによる閉塞を取り、冷却効果を回復させる(冷却水流量のアップ)
また、冷却通路の赤錆を除去して黒錆(マグネタイト)に還元して防食皮膜が形成されるか確認する。 |
テスト方法 |
テスト場所:SK株式会社 本部(岐阜県) 写真@AB |
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テスト期間 |
1992年1月21日〜1992年5月30日(24時間/日 連続 ベンチテスト稼働) |
テスト結果 |
(1)冷却水量アップ
テストスタート8.2L/min→テスト終了時9.5L/min→16%アップした(写真C)
(2)金型より赤錆が水槽へ溶解流出してきた。(写真D)
(3)ポーラー処理した水が流れていた金型の通路は、赤錆は完全に除去され黒錆に変化している。(写真EF)
(4)水槽に溶出した錆を回収し磁石をあてると錆は磁石に吸着しマグネタイトに変化していることがわかった。(写真G) |
まとめ |
テスト場所がSK株式会社殿の本部(岐阜)で距離的に遠く、きめ細かいテスト経過の確認チェックは出来なかったが、テスト結果は当初の目的通りの結果が得られ、ポーラーの効果を確認することができた。
今後はこれをもとに、実際の生産ラインへポーラーを組み込むことによって錆・スケールによるトラブルを防止し、経済的効果(生産性アップと金型寿命の延長・・・)を発揮することを確信する。 |
テスト写真 |
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写真1
成形機テスト金型
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写真2
1992(平成4)年1月21日 テスト開始 |
写真3
テスト全景循環ポンプ2台稼働 |
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写真4
金型への効果
流量チェック:8.2L/min→9.5L/min
(16%UP) (スタート時) (終了時) |
写真5
金型の錆やスケールの流出効果
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写真6
金型の錆やスケールが取れていた |
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写真7
型の水路の中は真っ黒になり、マグネタイトの防食皮膜の形成を確認 |
写真8
流出した錆は磁石に吸いつくのでマグネタイトになっている |
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