設置場所 |
台北市の天泉大楼温泉
台湾の台北市の北部には温泉地帯があります。この地域での建物等の建設は厳しく制限されております。
ここの建物の住居には温泉を楽しむため「スケッチA」の図面の様に地下より温泉水を引き込んでいます。
ここではアクアクリア型式P120(4”用)はSUS304の管の地上に出た所に設置されております。 |
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温泉の水質 |
TDS(全溶解固形物)は11700mg/Lと大変多く、電気伝導率に換算しますと1670ms/m位です。これは一般的に冷却水の排水の約20倍の濃度です。その他の水質等については次の通りです。 |
水温(℃) |
51.5〜59 |
遊離炭酸 |
54.7 |
鉛 |
<0.2 |
pH |
7.83 |
全硫化物 |
0.01 |
カドミニウム |
<0.01 |
カルシウム as CaCO3 |
94.3 |
全鉄 |
0.15 |
水銀 |
ND |
酸消費量(pH4.8) |
2270 |
ナトリウムイオン |
3350 |
砒素 |
ND |
硫酸イオン |
19.2 |
マグネシウム as CaCO3 |
48 |
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塩化物イオン |
5910 |
カリウムイオン |
15.0 |
ランゲリア指数 |
+1.4 |
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(注)この水質は激しいスケール付着のする水質です。 |
トラブル発生 |
温泉管は、硬いスケールで詰まりが発生する事が良くあります。
この地区のビルは居住用として新築されたものでした。完成より1.5ヶ月後には温泉のポンプは運転できなくなりました。
ビル管理者が調査したところ、ポンプのインペラーと配管の中に厚さ2mmのスケールが付着している事に気づきました。そこでハイドロパス社のセールスチームが対策のため呼ばれました。 |
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対策 |
アクアクリア型式P120(4”用)を設置しました。
後日、効果確認ができる様にアクアクリアの取付は両サイドにフランジ付の管の上に設置しました。
アクアクリアのスケール防止効果は設置した管の前方に5,000m・後方に5,000mの計10,000mであります。 |
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効果確認 |
アクアクリアの設置後はポンプのトラブルもなくなりましたが、約4ヶ月後には効果確認のため管内を開放検査しました。(写真D)その結果、管内には軟質で手で取れるほどのスケールが厚さ0.2mm(皮膜)程度付いており、以前の厚いスケールは見られなかった。従って酸洗浄は不要であった。 |
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注:付着した0.1mm程度のものは通常は防食皮膜として有用であり、その後は成長しないものであります。
これは物理方式の水処理法の特長であります。 |